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愛知県春日井市松河戸町3-5-4

1998年、ヴィッカースが所有していたロールス・ロイス (Rolls-Royce Motors) を買収したBMWは、1998年新たな自動車会社ロールス・ロイス・モーター・カーズを設立、同社として初めての乗用車として開発され、2003年から発売されたモデルが「ファントム」である。

「ファントム」は、ロールス・ロイスの最上級サルーンに使われてきた名称であり、このロールス・ロイス・モーターカーズによる「ファントム」にも、パルテノン神殿をモチーフとした大型のフロントグリルを始めとする特徴的なデザインが引き継がれた。また、かつてのロールスロイス車にも見られたコーチドア(観音開き)が採用されている。車室内インテリアのメタル仕上げ部分には、従来の「サテン・クロム」と呼ばれるやや光沢の控えめなクロムに加えて、より透明感のある光沢に仕上げたブルー・クロムが用いられている。

市販車はV型12気筒エンジンが搭載されているが、試作段階では9リットルV型16気筒エンジンが搭載される計画であった。しかしながら、オーバースペックという理由で却下され、3基試作されたエンジンは、ロールス・ロイスによってしばらく保管されていた。その内の1基を、Mr.ビーンで知られる俳優ローワン・アトキンソンが、ロールス・ロイスに直接交渉し、快諾を得て、所有するファントムに載せ換えた。

当初は単一のボディバリエーション(4ドアサルーン)のみだったが、途中からホイールベースを延長し後席の空間を広げた「EWB」 (Extended Wheel Base) が追加されている。また、2ドアクーペ (Phantom Coupé) およびオープンカー (Phantom Drophead Coupé) も追加され、標準モデルを含むとファントムは4種のバリエーションを持つことになった。

2016年2月23日、メーカーにより、年内に生産を終える計画であることが発表された[1]。2017年1月末、最終モデルがラインオフし、生産終了となった[2]。